内容説明
恋愛や性愛はどのようなものとして表象/実践されたのか?戦後のセクシュアリティ規範を問い、親密性の内実を歴史的に解明する。
目次
1 純潔と異性愛(純潔教育の登場―男女共学と男女交際;純潔教育委員会の起源とGHQ;異性愛文化としての少女雑誌文化の誕生;雑誌『平凡』に描かれた純潔;「感じさせられる女」と「感じさせる男」―セクシュアリティの二枚舌構造の成立)
2 同性愛という概念(戦後日本における「レズビアン」カテゴリーの定着;パンパン、レズビアン、女の共同体―女性映画としての『女ばかりの夜』(1961)
戦後日本における「ホモ人口」の成立と「ホモ」の脅威化
1970年代における男性同性愛者と異性婚―『薔薇族』の読者投稿から)
3 メディアにおける性愛の表象(Kissのある日常―『週刊マーガレット』におけるキスシーンの定着過程;1970~1990年代の『セブンティーン』にみる女子中高生の性愛表象の変容;楽しむものとしての“性”はいかにしてもたらされたか―1970~1980年代の『少女コミック』の場合;マンガにおける農村の「性」とジェンダー―「むら」のファンタジー;女性ジャンルに表れる“恋愛”と韓国女性―テレビドラマを通じて)
著者等紹介
小山静子[コヤマシズコ]
1953年生まれ、京都大学大学院人間・環境学研究科教授
赤枝香奈子[アカエダカナコ]
大谷大学文学部講師
今田絵里香[イマダエリカ]
1975年生まれ、成蹊大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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