内容説明
希少種の保護や過増加した在来種・外来種の対策など、野生動物をめぐるさまざまな課題に応えるフィールド調査法。各動物の食性や個体数に関する既存研究をまとめ、地図の読み方やフィールド機材の使い方、糞や足跡をはじめとする動物の痕跡の識別法を具体的に示し、得られた情報から食性や個体数、生息地を評価する方法を体系的に解説する。カラー痕跡図鑑は取り外し可能。
目次
第1部 痕跡から動物種を特定するための技術(痕跡調査の意義;痕跡調査のための第一歩―迷わず山を歩く技術;痕跡を読み取る技術―動物ごとの痕跡と生態の特徴)
第2部 野生動物管理のための理論と実践(地理情報データベースの基礎;食性の評価;個体数の評価;生息地の評価)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
3
(p.287)自動車が移動可能な範囲は、「燃料の種類」と「給油所の分布」「燃費」「タンク容量」によって自ずと限界が定まる。(中略)同様に、野生生物の各個体もエネルギー保存の法則に束縛されつつ生存している。2017/01/22
たけのこ
1
動物ごとの痕跡の判別から地図読み、解析まで、基本的事項と追加で読む場合の文献がとても豊富に載っていてありがたい。図書館で借りて、これは一冊欲しい…と思ったのになんとどこも在庫がない。。良い本なのに。。2021/06/11
Bon Voyage
1
フィールド調査に必要な知識や技術などが数多く記載されていた。 図書館で借りたが、一冊もっていても損はないかも。 まだまだ学ぶべきことはたくさんあるなぁ。 やはり野生動物は座学のみならず、フィールドに出てナンボの世界だ。2016/02/24