内容説明
20世紀、人と自然は戦争と科学によっていかに「資源」となったのか?―日独米を対象とする比較農業史研究。
目次
農林資源開発の世紀―課題と構成
第1部 日本(日本における農林資源開発―農林生産構造変革なき総力戦;「石黒農政」における戦時と戦後―資源としての人の動員に着目して;戦時期日本における資源動員政策の展開と国土開発―国家と「東北」;森林の資源化と戦後林政へのアメリカの影響;基地反対闘争の政治―茨城県鹿島地域・神之池基地闘争にみる土地利用をめぐる対立)
第2部 ドイツ・アメリカ(「第三帝国」の農業・食糧政策と農業資源開発―戦時ドイツ食糧アウタルキー政策の実態;冷戦期における農業・園芸空間の再編―戦後東独における農林資源開発の構想と実態;アメリカ合衆国における戦時農林資源政策―南東部における生産調整と土地利用計画を中心に)
農林資源開発と総力戦の比較史―「資源」概念と現代
著者等紹介
野田公夫[ノダキミオ]
1948年生。京都大学大学院農学研究科教授。専攻:近現代日本農業史、世界農業類型論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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