出版社内容情報
特定の政策領域を管轄する委員会を議会に設ければ、専門性と分業化によって効率的に法案を審議できる。しかし、構成員は固定されがちで、既得権益の維持を志向する集団になりやすい。自然公園や歴史公園の設置と運営を支援するアメリカ連邦政府の補助金の分配を事例として、計量的な実証研究によって、「委員会による統治」の最適解を探る。
内容説明
特定の政策領域を管轄する委員会を議会に設ければ、専門性と分業化によって効率的に法案を審議できる。しかし、構成員は固定されがちで、既得権益の維持を志向する集団になりやすい。自然公園や歴史公園の設置と運営を支援するアメリカ連邦政府の補助金の分配を事例として、計量的な実証研究によって、「委員会による統治」の最適解を探る。
目次
第1部 問題、対象、方法、その他の準備(委員会と便益の分配;利権としての公園事業補助金;分配理論と便益仮説;変数とデータ;データの選択基準)
第2部 実証研究(配分過程の透明性および競争性の影響;多数党の交代の影響;再選戦略あるいは所属動機の影響)
第3部 結論と展望(委員会研究の重要性と可能性)
著者等紹介
大久保和宣[オオクボカズノブ]
1974年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。1997年早稲田大学法学部卒業。化学メーカー勤務を経て、2006年京都大学大学院入学。2015年京都大学博士(経済学)取得。現在、京都大学大学院経済学研究科プロジェクト研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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