内容説明
衝突と融和を越えて真の国際化へ。誰もが知っている「国際化」という言葉―しかし、それが本当に意味することは何だろうか。単に外国へ行けば、外国語を習得すれば国際性が身に付くものではない。主体性をもち、自文化をよく理解したうえで、異文化と正面から向き合うことこそが、真の「国際化」への道なのだ。
目次
第1部 文化の縦糸と横糸(近代詩の原風景としてのパリ―ボードレールとマラルメ;夏目漱石とウィリアム・ジェイムズ;ノーベル文学賞の二人―大江健三郎とシェイマス・ヒーニー)
第2部 国際化のなかの個人(教授職人論からみた「国際感覚」と「地域感覚」―日米での体験をもとにして)
第3部 国際化のなかの政治と経済(冷戦後の国際秩序;分岐する資本主義―その特殊性と普遍性)