出版社内容情報
本格的に内容的言語類型学を紹介した、わが国初の成書である。ロシア語を素材として、類型学研究の歴史を概観した上で、これまで説明不能とされてきた言語現象が、内容的類型学の立場から説明可能であることを論じる。
内容説明
本書は内容的類型学の出現の経緯をおおまかに跡づけ、その内容を主としてクリモフの所説について概観して、そのものの観方をもとにしてロシア語の諸現象を考察。また内容的類型学が生じてくる過程で、従来の表現の技法を取り扱う類型学が、形式的類型学として精密化しつつある過程を、主としてレヴジンの所説をもとに瞥見した。
目次
第1部 類型学の概念
第2部 ロシア語の類型学の諸問題
第3部 形式的類型学
第4部 類型学の応用―比較言語学におけるガムクレリゼらの試み