内容説明
『今昔物語』中、本朝編の「世俗」「悪行」の部は、生々しい男女の生態が描かれていて、まさにエロ小説を読んでいるような気分である。本書では、『今昔物語』のなかから艶話を取り出して、記述のなかに隠れてしまったエロチックな部分や簡素化されている性描写などを妄想織りまぜて、「実はこんなにいやらしい話」であったことを再現した。
目次
蕪にマスをこいた男
公卿と好色坊主
蛇に魅入られた娘の穴
女房を目の前で犯された男
偉い博士も若いときは…
医師と女の殺し文句
蛇にイチモツをくわえられた僧侶
デキ心で殺された陰陽師
SM指南の女に惚れた侍
偉い坊さんを悩殺した娘〔ほか〕