内容説明
おかのむこうにるんるんるん。おつきさまがかおをだすと、「あ、でたでたおつきさま」だれかがいいました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
80
群青色の空の下、月明かりで追いかけっこをして遊ぶ二匹の子ぎつね。「おつきさまが出たから帰ろう」と家路を急ぎます。別の夜、子ぎつねの一匹が熱を出して苦しそうに寝ています。かあさんぎつねは冷たい水を汲みに出かけました。暗い夜道にるんるんとおつきさまが出て、かあさんぎつねを導いてくれました。三日間の雨のあと、久しぶりにるんるんと空にのぼったおつきさま。いつもは寝ているはずの森の子どもたちが見上げています。だって今夜は……。おつきさまは、池に映った自分の姿を見て、あまりにまんまるで驚きました。1993年8月初版。2015/09/15
みい坊
29
お月様の優しい輝きは、見上げる者をほっとさせてくれるように思います。暗い夜道でふと見上げるお月様の明るさに、引き付けられて立ち止まる事が有ります。1日遊んで母さん狐のもとへ帰る子狐達を、無事にお家へ帰れるように見守り、子供のために夜道を走る母さん狐を案じ、夜道を照らすお月様。お月様の優しさが溢れている物語でした。そんなお月様を、森の動物も大好きなんだと思えるラストシーンが可愛い絵本でした。2015/04/12
たーちゃん
24
お月様がきつねの親子を見守る優しいお話。「お月様がついてくるよ」って息子もよく言います。2021/10/08
ぼりちゃん
20
お月さまが優しく輝く夜、群青色のススキ野原に黒い影が2つ。これ何の影かな?「きつねだと思う」ページを繰るとたしかに、かわいい子狐が2匹顔を出してお月さまを見上げています。息子は得意気に「ほらな♪」ほらね と言おうね^^; その日の夜、熱を出した子どものために水を汲もうと夜道を急ぐお母さん狐。お母さん狐が行く道をお月さまは優しく照らします。その月の道の美しいこと(*^^*) お月見絵本は皆が月を見上げているものが多いが、この絵本はお月さまと同じ目線で優しく見渡す絵が描かれているのが良かったです。5歳7か月2020/09/28
マツユキ
10
お月さまが、空から、きつねの親子を見守ります。優しい絵本。2020/10/16