出版社内容情報
カムシャフト、シリンダー、オイルポンプ、バルブなど、エンジンを構成する膨大な部品の一点、一点についてその特性と役割、扱う上での注意点などについてチューニングの観点から103項目に分けて解説。実際にチューニングを志す人はもちろん、より深く知りたい人たちに向けて数々のレース用エンジンの設計に携わった著者が贈る名著。
内容説明
エンジン設計・開発のエキスパートが詳細に解説!日産によるデイトナ24時間レースで優勝を遂げたエンジンなど、数々のエンジンを設計し、のちに多くの技術者を育成した著者が、知っておくべきエンジンの特徴を、103項目に分けて明快に解説。
目次
吸入空気量の増大と燃焼の改善に着目した
フリクションの低減に着目した
性能向上と耐久性とのバランスに着目した
点火時期を進めた
空燃比を濃くした
圧縮比を高くした
吸気ポートの曲がりの部分を削り取った
吸気ポートの内面を研磨した
吸気ポートをコブラポートにした
カムを再研磨してプロフィールを変えた
カムシャフトの取り付け角度を変えた
カムシャフトの軸の黒皮部分を削り取った
クランクシャフトのジャーナルやピン部をラップした
クランクシャフトの油穴を大きくした
クランクシャフトのバランスを取った
クランクシャフトのウェブやカウンターウェイトを削って軽量化した
ピストンを新品と交換した
ピストンをワンサイズ小さくした
ピストンの当たりを修正するために削った
ピストンリングを合い口の小さいものと交換した〔ほか〕
著者等紹介
林義正[ハヤシヨシマサ]
工学博士。1939年3月東京都生まれ。九州大学工学部航空工学科卒業。1962年日産自動車(株)入社。中央研究所(当時)で高性能エンジンの研究、排気清浄化技術の開発、騒音振動低減技術の開発などを経て、スポーツエンジン開発室長、スポーツ車両開発センター長を歴任。日産のレース活動を率い、全日本スポーツプロトカー耐久レース3年連続選手権獲得。米国IMSA‐GTPレース4連続選手権獲得、第30回デイトナ24時間耐久レースで数々の記録を樹立して日本車として初優勝。1994年2月に退社。同年4月に東海大学工学部動力機械工学科教授に就任、総合科学技術研究所教授を歴任。2008年、学生チームとしてル・マンに世界初出場。2012年退官と同時に(株)ワイ・ジー・ケー最高技術顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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