出版社内容情報
大手自動車メーカーで、一貫して「走る」「曲がる」「止まる」走行性能の向上に貢献してきた著者が綴る、シャシーメカニズムの解説書。平易な文章と多数の図版で、人間が“意のままに操れる”高性能で安全な車を実現させるためのサスペンションやステアリング、ブレーキなどのシステムの基本、目指すべき方向性などが理解できる。1994年の初版刊行以来、この分野の入門書として技術者のみならず広く読みつがれ、その後、近年飛躍的に進歩した電子制御技術など最新の技術・機構を加筆した増補二訂版とした、ロングセラーの新装版。
内容説明
「高性能なクルマ」を実現するのは、エンジンだけではない。「サスペンション」「ステアリング」「ブレーキ」などのクルマの走行に関する機構が大きな役割を担う。シャシー設計・開発のエキスパートが、図版430点以上を駆使しながらシャシーメカニズムと車両運動性能の関わりを詳細に解説する。
目次
第1章 シャシー性能の基本
第2章 シャシー運動性能とタイヤ性能
第3章 サスペンションの機能とメカニズム
第4章 各種サスペンションのメカニズムと特徴
第5章 サスペンションチューニングパーツの構造と特性
第6章 ブレーキ、ステアリングおよびLSD
第7章 シャシー制御技術
第8章 高性能シャシーの開発
著者等紹介
宇野高明[ウノタカアキ]
1955年京都府生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。2011~2015年ボッシュ株式会社シャシーシステムコントロール事業部副事業部長、開発・生産担当役員など。その後、SINGULATO MOTORS CTO、公益社団法人自動車技術会技術中核人材育成委員会委員などを歴任。主な受賞歴として、自動車技術会技術開発賞(HICASの開発、1986年)、アメリカSAEアークコーウェルメリット賞(マルチリンクサスペンションの開発、1990年)、日本発明協会発明奨励賞(4回)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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