内容説明
自分の車を持てる時代などは未来永劫くるわけがない、と思っていましたから、街を走る手作りボディの国産車でも憧れの高性能車に見えてならなかった。そういったことを考えると高性能車というのは、それぞれの人が自分の心の中で描き出すものかも知れません。ですから本書の中には、なんでこの車が…?と思われる車が何台も登場します。それは少年のころ、焼け跡に建った小さな町工場で自動車塗装の小僧っ子になったころからの、著者の心情から、と読んでいただいて、少しでも懐かしい車に活字の上で出会っていただければ、と思っております。
目次
電気自動車からの転進、プリンスが辿った道―プリンス自動車
ダットサンからブルーバードへの道―日産自動車
乗用車への序章、スバルP1誕生―富士重工業
軍用保護自動車時代からの流れ―いすゞ自動車
三菱500からコルトへの道―三菱自動車
鈴木式織機からポンポン…そして軽自動車へ―鈴木自動車