目次
第1部 排泄ケア―前夜(オムツが当たり前だった時代;なぜ介護が必要になったのか;介護が安静看護から自立し始めた)
第2部 後始末から排泄ケアへ(排泄ケアの夜明け;排泄ケアのアセスメント)
第3部 生理学的排泄ケア(尿意、便意は回復する;オムツにしないための環境アセスメント;自然排便の生理学的根拠)
第4部 市民的人間観から介護の人間観へ(ウンコ・シッコを人間観の基本に;意識の高さより無意識の豊かさ)
著者等紹介
三好春樹[ミヨシハルキ]
1950年、広島県生まれ。1974年に特別養護老人ホームの生活指導員となる。その後、九州リハビリテーション大学校へ入学。資格取得後、再び元の特養で理学療法士として勤務。1985年に退職し「生活とリハビリ研究所」を開設する。個人編集の生活リハビリ情報誌、『Bricolage(ブリコラージュ)』を発行。全国各地で講座を開催し、多数の講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Koji Takahashi
6
《食べる、寝る、そして『出す』》 上記の三つが心地良ければ人としてOKではないだろうか? 三つの中で1番軽視されるのが『出す』ではないか? 自力で排泄できる幸せとは、オシッコの音を聞くこと、毎日のようにウンコすらことだ。 オムツを「支援者都合」で当てられ、音を聞くことなく排尿し、便秘した上で下剤、浣腸、摘便での排便、それは不快と屈辱であり、生きる気力を失うきっかけになる。 人間らしく生きてもらうには、ジャーっと出し、モリモリ出すことがことを最初にやるのだ。2019/12/22