出版社内容情報
60年代、まだヒッピーの聖地になる以前のインド亜大陸を無一文で遍歴した著者は、80年に帰農した。農の場から環境問題への警鐘を鳴らし続け、今は森に木を植える活動を進めている著者が、アメリカ的なるものからの全面的な脱出を呼びかけた本。
1章 出アメリカ記
2章 DELHI DIARY
3章 就職しないで生きるには
[エピローグ]天と地への回帰
あとがき
老人がぼくを見る。目と目が合う。立ち止まる。しかし彼は驚いたようすもなく、ごく自然に、一言、
「ティーカ?」(わかったかい)といった。
「ティーク!」(わかりました)とぼくは答えた。
そして、そのまま通り過ぎた。
(「本文」)より
インドで一文無しになって、乞食になり、恵んでもらった2ルピー。
「そのお金を増やせ!」とどこからともなく聞こえてくる。
その声に従いお茶屋を開き、1ヶ月後には200ルピーに・・・。
そして、そのまま泥棒にあっけなくお金をとられてまた一文無し。
けれどそれは泥棒にではなく、それを必要とする人のところへいっただけなのだ。
数々の数奇な(アメリカ的価値観からすると)体験から著者が得たものとは・・・。
この本は60年代から2000年代への旅のバイブルであるとともに、
閉塞感が加速してゆく現代からの脱出の書でもある。
内容説明
就職しないで生きるには?60年代から2000年代への旅のバイブル。
目次
1章 出アメリカ記
2章 DELHI DIARY
3章 就職しないで生きるには
エピローグ 天と地への回帰
著者等紹介
正木高志[マサキタカシ]
1945年生まれ。60年代なかばからインドを遍歴し、ヴェーダーンタ哲学を学ぶ。80年に帰農。森林ボランティアグループ「森の声」主宰
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