出版社内容情報
まえがき (三好春樹)
・ 母と痴呆と少年犯罪
1章 実感的〈向老期〉論 (芹沢俊介)
〈向老期〉に立って /子どもと老いの接点/「ある」に戻る老いのプロセス/介護の価値観/動物的生命と植物的生命/死と接触している「ある」/「歎異抄」の思想/娑婆の煩悩と安養の浄土
2章 介護のもつ力 (三好春樹)
介護保険の誤算/現場が求めているのは「いい介護」/具体、個別的な「介護関係」/自己決定という幻想/特養の全室個室化に異議あり/夫婦関係からの離脱/最後に求めるのは〈母〉/介護職の最後の仕事とはなにか/具体的なものへの視力/介護のもつ力
3章 実感的子育て論 (三好春樹)
近代医療の枠をはずす/世代間の断絶 /時間に追われる子ども/日本独自の子育て/男の介護・女の介護/フェミニズム再考/母性的かかわりの奥義/〈聖なるもの〉の可能性/遺伝子と共同幻想
4章 エロスの不在と少年犯罪 (芹沢俊介)
ウィニコットの考え方/イノセンスの表出と受けとめ/子どもの「暴力」の発現/受けとめ手としての「母」/長子育てのアポリア (三好春樹・芹沢俊介)
構えの脱構築/子どもと老いの退行/減少している少年犯罪/老年期の危機と老いの受容/「家庭的」という差別/引きこもるという情熱/「自己受けとめ」ということ/老人に振り回される快感
・補遺
1章 深沢七郎と〈老〉 (芹沢俊介)
2章 個人主義と〈老〉 (三好春樹)
あとがき (芹沢俊介)
内容説明
なにが子どもと老いを追いつめているのか…。母、養育、ケア、痴呆をキーワードに、その正体を挟撃する。
目次
1 母と痴呆と少年犯罪(実感的“向老期”論;介護のもつ力;実感的子育て論 ほか)
2 介護と養育の接点(介護職が泥棒にされる理由;子どもと痴呆のイノセンス論;対談 介護と子育てのアポリア)
3 補遺(深沢七郎と“老”;個人主義と“老”)
著者等紹介
三好春樹[ミヨシハルキ]
1950年、広島県に生まれる。九州リハビリテーション大学校卒。生活とリハビリ研究所所長
芹沢俊介[セリザワシュンスケ]
1942年、東京に生まれる。上智大学経済学部卒
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感想・レビュー
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Koji Takahashi
okatake
suechiyan74
きるきる