おしっこの放物線―老いと折り合う居場所づくり

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784876721160
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0036

出版社内容情報

第2宅老所よりあい所長である著者が、自ら関わってきたぼけのお年寄りたちとのエピソードを、涙と笑いに包んで描いたエッセイ&イラスト本。「老いとぼけの側から自分を、社会を、人生を手づかみにしようとする三十男の度胸と愛嬌。革命的な笑いと涙とポーカーフェイス」との谷川俊太郎氏も絶賛。

プロローグ 私小説・第2よりあい
「第2よりあい」極楽日誌・人生の達人/そんなスミエのひとり言/父と呼ばれる人/二つの死/「ありも一匹、象も一匹」か/お金で買えないものはありますか?/おしっこ考/日本が心配だ/去年はごめんなさい/宅老所おりあい?/主の顔/僕たちの仕事/カメさんのつぶやき/「年寄りなら殺してもよい」か?/レンコンと花見/この危うさ/暮らしの中の排除の論理/探し物は何ですか/ただそれだけ/この街で老いてゆこう
大切なことはすべてお年寄りから教わった
はじまりの風景・お年寄りに出会う
紀子さんの風景・第2よりあいはこうして誕生した
フシさんの風景・よりあいで「同棲」
太郎さんの風景・居場所の力
マサトさんの風景・最期の迎え方を決めさせるもの
次郎さんの風景・ぼけることはマイナスなのだろうか
キクさんの風景・もうひとつの顔を発揮できる場

そんじょそこらの小説よりはるかに面白い!とは谷川俊太郎氏の弁。

内容説明

老いとぼけの側から自分を、社会を、人生を手づかみにしようとする三十男の度胸と愛嬌。革命的な笑いと涙とポーカーフェイス。

目次

プロローグ 私小説・第2よりあい
「第2よりあい」ごくらく日誌(人生の達人;「わからねエ~」;そんなスミエのひとり言;父と呼ばれる人 ほか)
大切なことはすべてお年寄りから教わった(はじまりの風景―お年寄りに出会う;紀子さんの風景―第2よりあいはこうして誕生した;フシさんの風景―よりあいで「同棲」;太郎さんの風景―居場所の力 ほか)

著者等紹介

村瀬孝生[ムラセタカオ]
1964年島根県生まれ。東北福祉大学卒業。福岡県飯塚市の特養ホームに8年勤務後、「第2宅老所よりあい」に所長として就任
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまはるか

12
おしっこの放物線とはトイレと間違えてカーペットに向かって放尿する様子を表している。ボケ症状の現れた老人に自然体で接しようとする老人福祉施設の長による観察日記。皺に縁どられた老人の表情豊かな似顔絵に、彼らとの接触を楽しくしようとする意志が現れている。「「ワタシ…アナタニ…好意デ…満腹ナノ」それは失われてゆく単語を、かき集めて発した言葉だった。この言葉には参った。何かこう、電流のようなものが、ぼくの中を走った。」夫を残して満州を引き揚げ、マッテ、マッテ、マッテも夫は帰らなかった千早さんとの一場面。2020/09/20

Yuko

7
<第2宅老所よりあい所長が、自ら関わってきた痴呆症のお年寄り達とのエピソードを、涙と笑いに包んで描いたエッセイとイラストを集成。老いとぼけの側から自分を、社会を、人生を手づかみにしようとする男の度胸と愛嬌。> 2001年 個々のおじいさん、おばあさんが、自らのボケといかに折り合いをつけていくのか・・ 介護者として、そんな彼らとどう関わっていくのかの試行錯誤が、悲喜こもごも描かれていて、考えさせられた。 2019/10/09

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