出版社内容情報
老人ホームを舞台とした、わが国初の介護漫画。作者の現場経験に裏打ちされた独創的な作風が、老人問題を明るく描き出している。制度やシステムで老人ケアはできない。男が女を、女が男を、人が人を求める関係の基本＝エロスこそが老いと介護の世界を輝かせるのだ。
原案は中田光彦氏
鎌倉の腰痛娘
誰が、老親を思わざる？
ぼけたはずだよ！おトメさん
おーい松本君
ケ・セラ・セラ なるようになる
濱の恋の物語
出るに出られぬ籠の鳥
物忘れ三人男
ケアプランは泪か溜息か
病院帰りのトメ
本邦初の介護マンガ！介護現場に従事したこともある著者がリアリズムと妄想の世界をうまくマッチさせた快著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺
6
この題名だと変な風に誤解する人もいるかも知れないが、中身は特別養護老人ホームを舞台にした寮母と入所者の漫画。作者は元々そういう施設で働いていた人である。独特の癖のある絵（あまり上手くない）だが、読むうちに気にならなくなる。絵が下手なのに表現が上手いからだろう。他愛のない内容に思いきや、施設の世界をきちんと描いている。ただし暗部は描いていない。そのかわりタイトルに恥じない老人愛が一杯である。良い。2012/11/17
