出版社内容情報
江戸後期の文人、頼山陽の母として聞こえた頼静子は、58年間にわたって「頼梅し日記」と称される生活日記を書き残した。本書は、江戸の女流作家の中でも得意な位置を占める静子の日記を克明に分析しながら祖先祭祀の家祭を中心とした儒教という宗教家庭を取り仕切る主婦の生活史を浮き彫りにする。山口昌男氏絶賛。
江戸後期の家庭とは?
内容説明
江戸後期の文人頼山陽の母として聞こえた頼静子は、58年間にわたって『頼梅〓日記』と称される生活日記を書き残した。本書は、江戸の女流日記の中でも特異な位置をしめる静子の日記を克明に分析しながら、祖先祭祀の家祭を中心とした儒教という宗教家庭を取り仕切る主婦の生活史を浮き彫りにする。
目次
第1部 女流日記における『梅〓日記』(頼静子の主婦生活;未発表資料『梅〓古日記』からの考察;江戸時代の女流日記と『梅〓日記』)
第2部 『梅〓日記』にみる家祭(頼家における家祭成立の軌跡;『家礼』;頼家にみる『家礼』の実践)