内容説明
循環型社会を、地域でどうつくるか。生産性重視の現代、犠牲になってゆく私たちの生活環境を守るために…。
目次
循環型社会への転換に必要な廃棄物処理施設の設置に反対する住民運動
グローバリゼーションは何をもたらしたか―農と食のグローバリゼーションの現状と市民・農民のできること
環境保全・循環型社会につながる環境経営
住民参画による農村の環境政策づくり―臼田町での実践から
循環型社会を目指したまちづくり
環境と農―持続可能な循環型農業への道
グリーン・ツーリズムによる農村と都市の交流の可能性
私と環境教育
循環型社会への学びの場づくり―「環境教育」の過去・現在・未来
循環型社会を展望した暮らしづくり・仕事おこし(実践の個人史)
環境保全を追及する、市民参加の仕事おこし
いのち、環境、そして生命圏の倫理学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
7
10年前の本。今はTPPの視点で再解釈しておきたい。神田浩史氏の名前があるので(4頁)、当時はGATT・WTOのグローバリゼーション問題を扱っておられる。小林節夫氏は、BSE問題、残留農薬問題に切り込んでいる。図表多数活用(二章)。TPPでトレーサビリティシステムは瓦解しそうだな・・・。10年ひと昔、といわれる通りで、グリーンツーリズムもまた、転機を迎えている。健康は生存権で憲法25条の生命線だが、TPPだと医薬品の自由化もあるし、株式会社の病院経営で儲からない患者切り捨てのようなリスクがある。大心配だ。2013/07/24