内容説明
この作品は私の体験を基に、戦後の日本をもう一度振り返ってみたいと思い執筆した小説です。第一部は北朝鮮への帰還運動を題材として、主として朝鮮人差別・民族差別をテーマに取り上げました。第二部は主として戦争をテーマに公害問題なども取り上げ、正壽の小学校高学年から中学校時代・思春期を描きました。日本人の母と韓国人の父から生を受けた正壽が、民族的葛藤に苦慮しながらも、やがて克服し差別社会に立ち向かおうとする過程の物語です。(「あとがき」から)。
著者等紹介
梁正志[ハリマサシ]
1948年5月京都市で生まれ、大阪市にて育つ。大阪外国語大学二部ロシア語科を卒業。1967年4月大阪市に就職、大阪市立大学に配属され、44年間主に図書館にて勤務する。2018年第15回民主文学新人賞佳作を受賞し、日本民主主義文学会に入会。現在、同会幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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