著者等紹介
工藤勢津子[クドウセツコ]
1943年青森市に生まれる。日本民主主義文学会会員。現在、埼玉県滑川町に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山内正
1
スポーツクラブの窓から雑木林見るのが 楽しみになった伊都子 三ヶ月前に長く勤めた会社を辞めた よく見かける老人が何時も長くいる 母と二人で暮らして母とここに来る お婆さんが帰りにお酒飲んで贅沢な事を 急にもう行かない健康でなくてもういと 日頃野不満を並べる 一人スポーツクラブ に行き老人が怒鳴る声がした こられまで実直生きた人生、老後が燃え残りではない筈 帰ったら母がまつえさん 施設に入ったと どんな施設なんだろうね 片付けの途中台所へ、鍋が付けっ放しだ 二階に上ると差し込んだ夕日が綺麗ね 何かがストンと2025/01/01
ときどきドキドキ
0
光陽出版社 刊である。 8編の短編集の中では様々な年代や職業の女性たちが出てくる。私小説かと思ったほどだ。それほどまでに彼女たちの気持ちが良く描かれている。女性の心の描写はもちろんのこと、季節の様子などにもふれられているところはさすがに女性の作家だなぁと思った。姉妹の葛藤を描いた作品はまるで自分のことを思い出しながら読み、最後の日本共産党への誘いで学生の頃の教師の話も自身のことと全く同じだった。健保組合の現状や映画業界のリストラ話など現実的な話題ばかりでとても興味深かった。この小説も読んでもらいたい。 2019/08/22
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