内容説明
韓国の日本学研究者が日本の近代史を読み解き、日本人が気づかない歴史観と日本人論を展開する。日本は明治維新以来、戦争によって国家を作り上げてきたが、戦後掲げた憲法第9条により、曲がりなりにも戦争を回避してきた。この第9条の思想こそ、日本が世界にむけて希望を語る原動力となるだろう。「憲法第9条」を世界遺産に―。
目次
1 近代日本の形成と戦争
2 中国は「眠れる豚」―日清戦争
3 巨人対小人―日露戦争
4 天佑の神助―第1次世界大戦と日本
5 満州は日本の生命線―満州事変
6 蒋介石を懲らしめろ―日中戦争
7 絶壁から飛び降りる―太平洋戦争
8 奇妙な軍隊―憲法第9条と日本の再武装
著者等紹介
李盛煥[イスンハン]
1957年、慶尚北道星州郡で生まれる。1989年、筑波大学大学院社会科学研究科卒、法学博士。1990年、韓日協力委員会諮問教授。1996年、大邱教育文化院理事長。2002年、原爆被害者支援「韓日奉仕団」団長。現在、韓国・啓明大学校国際学部教授
都奇延[トキヨン]
1973年、韓国の慶尚北道星州郡で生まれる。2004年、杏林大学外国語学部日本語学科卒業。2007年、東京学芸大学大学院国語教育専攻日本語学・日本文学コース修了。2008年、東京学芸大学大学院人文社会科学・多言語多文化コース研究生修了
大久保節士郎[オオクボセツシロウ]
1948年、高知県に生まれる。1974年、信州大学医学部卒業。1995年、韓国語を学び始める。現職:立川相互病院小児科科長、ハンクネツト・ジャパン会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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