内容説明
1920年代から暗黒の戦時下、そして戦後、病躯をおして活動する日本共産党員・白川晴一とあつい友情で結ばれた青春がこの国にあった。重松鶴之助、伊丹万作、伊藤大輔、中村草田男、岩田義道…愛媛・松山中学の青春伝説はいまによみがえり、明日を語りかける。
目次
白川晴一と『楽天』の仲間たち―伊丹万作、重松鶴之助、伊藤大輔、中村草田男
巣立ちの季節
第二期『楽天』時代
一九二〇年代の労農運動
岩田義道と松山
松山高校のストライキ
新聞少年たちのストライキ
倉紡松山工場の争議
高揚と亀裂
昭和二年のメーデー〔ほか〕
著者等紹介
敷村寛治[シキムラカンジ]
1931年中国東北部(旧満州)生まれ。ハルビン中学2年の時敗戦、翌年、父母の郷里愛媛県松山に帰国。旧制中学校を中退し、松山電報局に就職。労組初代書記長。労働運動とともに文化活動をすすめる。『季刊えひめ』(愛媛文化団体連絡協議会)発行に携わり、伊藤大輔、伊丹万作、中村草田男、重松鶴之助、丸山定夫、柳瀬正夢ら愛媛・松山ゆかりの人たちの事績を掘り起こす(後に同誌編集長)。リアリズム研究会以来民主的文学運動に参加。日本民主主義文学会会員。詩人会議会員。愛媛近代史文庫会員。2002年7月24日急性骨髄性白血病により死去
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