感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
v&b
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徳利狂人いたはしや花ゆえに社(こそ) 分限者に成たくば。秋の夕昏をも捨よ 凩(こがらし)となりぬ蝸牛の空(うつ)せ貝 電(いなずま)のやどり木なりしさくらかな 筍よ竹より奥に犬あらん たが為ぞ朝起昼寐夕涼 いなづまやきのふは東けふは西 さぞ砧孫六やしき志津屋敷 蟷螂(かまきり)の尋常に死ぬ枯野哉(かな) 郭公(ほととぎす)中入までの芭蕉哉 競馬(くらべうま)埒に入身のいさみ哉 顔あげよ清水を流す髪の長 切られたる夢は誠か蚤の跡 投られて坊主也けり辻相撲 この木戸や鎖(じょう)のさされて冬の月 2016/07/25
v&b
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サッと。芭蕉が評価したというから、時代はさかのぼる。じっくり読みたい。要再読2016/07/02
ロータス
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幅広い知識と教養がないと詠めない句ばかりで圧倒された。詠んでいる其角もそうだが、それをきっちりと読解している乾浩幸氏にも脱帽である。とはいえ一つの句を独立させて読んでも味わい深いので古典をほとんど知らない私でも楽しんで読めた。2014/12/11