感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
16
大韓航空機撃墜事件で妹を失った主人公が復讐のためにソ連を目指す。その過程で、米国の刑務所で統一教会総裁の文鮮明に出会う。そして、大韓航空機を撃墜した戦闘機のパイロットやゴルバチョフではなく、共産主義が仇なのだと気づく。というような話。取ってつけたように、最後は文氏の訪朝の話。世界を股にかけるスパイものの面白さが始めはあるのですが。。。2020/11/20
ひょ24
5
復讐に燃える青年の葛藤を中心にアメリカで共産主義反対運動を展開する宗教指導者ムンが絡み合う。民間人の立場であるムンがソ連や北朝鮮の指導者と同等に向き合い語り合ったというのが史実というから驚きだ。信念を持ち,それにしたがって生きるという事の説得力はすごい。ソ連の体制内で,愛する家族のため良心の呵責があっても命令には絶対服従しなくてはならなかったり,悪の根源とは人の本性にあるのか,思想にあるのか,それとも組織や制度にあるのか。色々考えさせられた。2018/01/27
みちみち
4
めちゃくちゃ面白かった。読む手が止まらなかった。さすが韓国のベストセラー作家さん!歴史について知らないことがたくさん知れた。2018/04/23
ゆきみん
2
未来のロシアの為に奮闘したゴルバチョフと文鮮明氏、そして歴史に名を残すことなく犠牲になった青年たちの姿を思うと、自分のちっぽけさを感じた。学校では学べない、冷戦終結の背景を知ることができて勉強になった。2018/05/17
たまー
2
文鮮明氏についての史実が外部の一般作家から出てきたと言うのはすごいことだと思う。文氏にたいする偏見は特に日本の中ではとても大きい。でも真実を知る人はどれだけいるのだろうか。マスコミに踊らされているだけではないだろうか。この本を通して、この世の人に真実を知ってほしい。歴史は偶然ではなく、意図的に導かれてきたもの。。。冷戦を終結させたように、自らをすべて犠牲にしてでも、人々を救い平和な世界を夢見て尽力してきたのは文鮮明氏であると断言したい。2018/03/10
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