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内容説明
司書をめざす若い人たちへのメッセージ!図書館と図書館員への期待、司書をめぐる状況と仕事内容、資格の取得と必要な科目、採用試験の仕組みと現状、先輩司書からの励ましと助言、学習・研鑽を深めるための基本文献ガイドや研究団体の紹介、図書館学を学べる大学の募集要項など、司書になるための基本知識と最新情報。司書採用試験問題例も収録!
目次
1 図書館と図書館員への期待
2 図書館員の仕事とは
3 司書資格の取得と必要な科目等
4 司書の採用試験―その仕組みと現状
5 私はこうして夢を実現しました―先輩からの励ましと助言
6 司書の学習・研鑽を深めるために
付 参考資料
著者等紹介
塩見昇[シオミノボル]
1937年京都市生まれ。1960年京都大学教育学部卒業、大阪市立図書館勤務(司書)。1971年大阪教育大学講師。1980年大阪教育大学教授。2002年大阪教育大学退職、名誉教授。2005~13年日本図書館協会理事長
木下みゆき[キノシタミユキ]
1959年大阪市生まれ。京都外国語大学外国語学部卒業、大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。1994年9月~2016年3月財団法人大阪府男女協働社会づくり財団(現一般財団法人大阪府男女共同参画推進財団)職員。2016年大阪大谷大学文学部日本語日本文学科教授(司書課程)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっち
34
魅力的な図書館員とは、「目の前の利用者に真摯に対応し、利用者と資料との一期一会に立ち会うことをわが喜びとして、自らも成長する人」だと言う。目の前の利用者に真摯に対応することが、自分に返ってくるだろう。図書館は利用者のために存在するので、利用者のニーズを把握する必要がある。ではどうやってニーズを把握するか。利用者が職員に話すのは、何か困ったときだ。その困ったときに、職員が真摯に対応してくれたら、利用者は職員に感謝するし、また相談しようと思うだろう。小さなきっかけからニーズをくみ取ることができるかもしれない。2021/09/22
gtn
24
非常勤・臨時職員のウェイトが大きくなるにつれ、公立図書館の正規職員も激減しているのに、司書の有資格者の割合は5割強と、ここ40年横ばいとか。法も図書館従事に当たり司書資格を有することを要件とはしておらず、有資格のメリットを強く打ち出せない現状に、著者も忸怩たる思いを隠そうとしない。妙な入門書である。2020/07/26
ris3901
5
図書館で見かけて。20年ほど前、司書講習で塩見先生の講義を受講し二版を持っていたが、新編は、基本構成はほぼ同じながら最新情報に一新。図書館の現況・業務内容・受験方法・勉強方法・合格体験記等、狭き門と知りながらも各種図書館員(主に正規)になりたい方への情報が満載。温かいエールを感じる良書でした。2020年3月初版。2020/07/26
お抹茶
2
読んだのは新編補訂版。図書館員を目指す人に,仕事内容やなるための方法を教える。司書採用試験の過去問付き。図書館を民間企業に委託すれば人件費が削られ,図書館に司書有資格者を配置する動きは弱いことから,正規職員の司書が減り,非正規の司書が増えた。図書館法では公立図書館に司書を必ず置かなければならないというわけではない。司書を取り巻く厳しい現状も隠さず,それでも司書になることの魅力も伝える。2022/11/08
たぴ岡
1
大学の図書館学の先生から勧められて読了。どうしても司書になりたい身としては、司書の配置を努力義務として留めている日本が恨めしい。本書からは採用情報の掴み方から図書館業界の常識や現況、勉強の仕方まで、様々なことを学ぶことができた。これを踏まえてあと少しどのように過ごすのか、計画を練り直す必要がありそう。どうにか司書になって生涯学習を求める人の力になれるような、素敵な仕事がしたい。2023/05/03