内容説明
大正・昭和の激動期を、反戦と女性解放を掲げて生きた作曲家・吉田隆子。46歳の生涯を、時代の波に屈せず、自由奔放に生き、プライドをもって新しい音楽の道を突き進んだ。新たに発見された「病床日記」は、等身大の隆子の生活と音楽への希求を物語る。資料として、楽譜“カノーネ”“蚤の唄”を収録。「生誕100年記念コンサート」から作品6曲をCDに収め、付録とした。
目次
吉田隆子の生涯と音楽(月日は待ってくれない、勉強しろ―隆子の生いたち(1910‐28)
「男」と平等にあれ!我に勉学の自由を与えよ!―人形劇団プークからプロレタリア音楽同盟(PM)へ(1929‐34)
嘘のない作曲を!嘘のない音楽を!―「楽団創生」の創立と活動(1935‐39)
ただ無性に書きたい!書きたい!念しきりなり―「病床日記」を読む(1940‐45)
悩みや憤りや、喜びや悲しみを彼女たちに代わって―戦後の転換と創作への希求(1946‐56))
吉田隆子「病床日記」
資料
著者等紹介
辻浩美[ツジヒロミ]
お茶の水女子大学大学院博士課程単位取得退学。茨城県立取手松陽高等学校音楽科講師。日本の女性音楽家を中心とした執筆・講演・コンサート活動を積極的に展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 巡礼の民俗 民俗民芸双書