内容説明
本書は東北を東北という空間の中で完結させるのでなく、東アジア世界というひろやかな歴史空間から地域や国家の問題を考え、東北史像ひいては日本史像を問い直すことを課題とするものである。東北という地域から東アジアの人びととの交流・友好の歴史をたどり、それが地域の歴史に及ぼした影響を掘り起こし、東アジアからの視座に基づく東北の歴史の再構成への試みとして重要な諸課題を提起するものである。
目次
序文 「東アジアと東北」の意義
序説 いまなぜ「東アジアと東北」か
第1章 古代・中世の東アジアと東北
第2章 いろいろな交流があった「鎖国」の時代
第3章 東北の東アジア観
第4章 侵略戦争と東北
第5章 交流と連帯
第6章 いま、東アジアに生きる