内容説明
1986年12月3日、国鉄「改革」法が国会を通過した5日後、横浜貨車区人活センターで、上司に重傷を負わせたとして5人の国労組合員が逮捕され免職となった。その後の闘いと追及で、無罪と免職無効の判決を勝ち取り、この事件が当局の謀略によるデッチ上げであることが明らかになった。しかしJRは、未だ職場復帰を拒否しつづけている。本書は、無罪判決を導く重要な要となった現場隠し撮りテープのねつ造を暴露したありし日の坂本堤弁護士をはじめ、労働者と弁護士たちの壮絶な闘いの記録である。
目次
序 無罪判決、そして確定
1 強制捜査
2 国鉄分割民営化の嵐のなかで
3 横浜弾圧センター
4 裁判
5 “人としてどう生きるか”を問う
6 坂本堤弁護士のこと
7 たたかいは今
付 本人意見陳述と家族から裁判所への手紙