内容説明
本書は、20余年間の私自身の教育実践と、その過程で考えてきた教育課題についてまとめたものである。
目次
序 子どもの見方と授業のあり方
1 子どもを主人公とする授業を求めて(学び・調べ・発表する高校生たち―15年戦争の学習を通して;“神”となった天皇―大日本帝国憲法体制の学習;史料で考える天皇〈制〉と臣民、そして皇民)
2 地域のなかでこそ子どもは育つ(地域から戦争を追体験する―“川崎と戦争”の教材化の視点;郷土の古代社会の復元を求めて―法政二高歴史研究部の活動について;地域を学ぶ意義と方法)
3 子どもの見方を鍛える(子どもたちの実態と平和教育の課題―“よりよく生き続けさせる”平和教育を求めて;〈囚われの聴衆〉と新学習指導要領〈社会科〉の問題点;真理・真実にもとづく教育は敗れず;民主的子ども観の原点としての自由民権運動;児童憲章の原流を探る―明治期社会主義運動の提起した子ども観について)