内容説明
なによりも子どもを愛し、生活綴方・生活教育実践に情熱を注いだ村山俊太郎。その足跡を継承するために、現役の教師五人が選んだ論文を中心に構成。子どもたちの心の叫びをどう受け止めるかが大事な課題となっている今日、そして、教師への管理と抑圧政策が強行されているこの時代に、本書は全国の教師に大きな励ましと勇気を与える。
目次
1 子どものありのままを綴る児童詩教育(苦悶の実践―生活詩の夜明け前を歩いたささやかな私の記録;生活詩の本質 ほか)
2 北方の生活台に根ざした作文教育(真実を語ってくれる子どもたち―「荒木ひでへの手紙」より;子どもの作品をどう読むか―『問題の綴り方』から ほか)
3 調べた綴方実践とリアリズムの探究(天神様のお祭り;生活調査と綴方―農村における理論と実践 ほか)
4 北方性教育運動と生活綴方の理論(農村・教育・綴方;読み方教育の北方的実践 ほか)
5 戦後教育の民主化と教員組合運動(文化再建の理念;組合員諸君に檄す ほか)
著者等紹介
村山士郎[ムラヤマシロウ]
1944年山形県生まれ。現在、大東文化大学文学部教授、日本作文の会常任委員会委員長
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