感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アオイトリ
24
知事選のたびに耳にするハマのドン。その息子さんが描かれた自伝を読んでみました。幕末、権勢を誇った中居屋の差配だったという曽祖父の大恋愛エピソードはドラマチックでびっくり!ドンは船員となる夢破れ、沖中士としてキャリアを積んでいく…義侠心あふれる立志伝ですが、二代目を担う著者が父を尊敬する真情が溢れていました。気性が荒く、博打と縁が切れない港湾関係者への偏見払拭に努めたこと、専門性の高い物流のことなど勉強になりました。賛否両論とは思うけど、個性あるひとつの横浜史と言えるかも。2025/08/17
マッスンロール
3
2025年8月の横浜市長選挙で現職を応援する立場におられ、かつ現職の対立候補に「ハマのドン」と呼ばれていたことから、実際はどうなのだろうと興味を持ち読んでみた。藤木氏の父幸太郎氏の話、幸夫氏の半生自伝である。日本の港湾、横浜の港湾荷役の発展に奔走貢献した人物のようだ。ヤクザとの関係が強いと思われがちな港湾労働だが、父の幸太郎氏、本人ともヤクザは大嫌いとのこと。FM横浜を結果的に作って代表取締役なったのもこの方。2025/08/11
Hiroki Nishizumi
3
港湾ドンの自叙伝。ゆえに身びいきとしか思えない文も多いが、思いの外、発想が普通だった。もっとも本音か否か分からないけどね。2017/09/08