感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
in medio tutissimus ibis.
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『荘子』外編に以下のような寓言があります。王様が読書をしていると、車輪職人が通りがかり何をしているのかと尋ねるのを皮切りに問答を始め、車輪づくりのコツは言葉にさえできないのに文字で伝えられることはさらに少ないと説きます。常々この舞台設定はシュールだと思っていたのですが、当時の中原に於ける戦車の重要性やそれがもたらされたルートを鑑みれば、車輪職人は西方の遊牧民族出身のお抱え外国人だったのではないでしょうか。文盲の職人が意外な知恵を発揮したのではなく、元々王様に説教さえ可能な権威と知恵を認められていたという事2017/12/27
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