内容説明
根がなくても小さくても立派な植物。完全に枯れたと思ってもどっこい生きている。小さいのに数千年生き続ける生命力の不思議。他にもいろいろある小さなコケのパワーと謎に包まれた生き様を、多様な資料や写真でダイナミックに紹介する。読者がコケを見たくなったり、コケのある風景に接したくなったとき役立つ、全国のコケ寺・庭園、コケ観察の穴場も掲載。
目次
1章 コケ植物紳士録
2章 コケたちの巧みな生活術
3章 暮らしのなかのコケ
4章 コケと環境
5章 コケ植物をより詳しく知るために
6章 特選コケ観察コースガイド
7章 苔庭名所案内
著者等紹介
秋山弘之[アキヤマヒロユキ]
兵庫県立姫路工業大学自然・環境科学研究所助教授。兵庫県立人と自然の博物館主任研究員(兼務)
畦浩二[ウネコウジ]
広島大学附属福山中・高等学校教諭
福田恵[フクダメグミ]
サイエンス・ライター
西村直樹[ニシムラナオキ]
岡山理科大学自然植物園教授
本郷順子[ホンゴウジュンコ]
財団法人平岡環境科学研究所
伊村智[イムラサトシ]
国立極地研究所助手
上野健[ウエノケン]
総合研究大学院大学極域科学専攻
南佳典[ミナミヨシノリ]
玉川大学農学部生態・環境科学領域、環境動態学分野講師
山口富美夫[ヤマグチフミオ]
広島大学大学院理学研究科助教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamakujira
6
コケの種類、生態から、文学や栽培の話まで、9人の著者が分担して、7章にわたってコケの話をまとめた、コケについての入門書。6章は観察コースガイド、7章は苔庭名所案内なんて、蛇足にも思えるものの、読者にコケを楽しんでもらおうという意欲が伝わる。いろいろと興味深いけれど写真に不満、口絵のカラー写真はスケールがわからないし、本文中の白黒写真には判然としないものもある。高雄自然博物館(高尾の誤植だし)やJR三段峡駅など、情報が古いので奥付を見たら、新刊で買ったのに2002年発行なのか。 (★★★☆☆)2016/09/27
tnyak
4
コケの入門書。7章に渡ってコケの種類や生態、文学、栽培法など必須の情報はほとんど網羅されているように思います。読者にコケに親しんでもらいたい、楽しく学んでもらいたい、という気持ちが伝わってくる本です。唯一の不満は写真です。本文中の白黒写真には不鮮明なものがありました。 2017/06/24
舟江
3
こちらのコケの本は、写真が白黒で不鮮明であるが、7章に渡り大変詳しく書かれており、必要なことは、ほぼ網羅されている。入門書として素晴らしい。2016/09/05
R10
1
全然関係ない用事で天城山付近に行く機会があるのでコケを見に行って来る。偶然とはいえタイミング良すぎ。2012/04/26
にがうり
1
★★★★☆2010/04/20