研文選書<br> モンゴルに拉致された中国皇帝―明 英宗の数奇なる運命

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モンゴルに拉致された中国皇帝―明 英宗の数奇なる運命

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784876362226
  • NDC分類 222.058
  • Cコード C0022

内容説明

本書で取り上げた英宗は、王朝の創始者でもないし、中興の祖でもない。ましてや、人に感動を与えるような人物でも、人を酩酊させるような人物でもない。中国皇帝史において、数多いた凡庸な皇帝の一人にすぎない。それにもかかわらず、本書で取り上げたのは、その凡庸さ故である。歴史に名が残るような名君も、ただ凡庸な君主も、結局のところは、政治的事象のなかに存在し、政治的事象の変転のなかでしかとらえられない。英宗は、その三十七年という生涯において、ふかぶかとした吹雪のなかに裸身のままで、運命もろとも投げ出されたような経験をいくつかした。それ自体が、宮殿奥深く住まう皇帝としては、稀有なことであった。だが、英宗の諸体験のみを描くのであれば、ほんの数頁で事足りる。しかし、それを、当該時代の政治的変転のなかでとらえようとすれば、その時代を出来る限り復元する作業が伴うのである。その故に、本書においては、名君伝や英傑史話とは全く異なる視点で、政治的変転のなかでの英宗の諸体験を追跡することにした。いわば、歴史ドキュメントを試みたものである。

目次

第1章 天使の大軍、壊滅す(その始まり;英宗親征の扈従者 ほか)
第2章 英宗の帰還を望む人々、望まぬ人々(親征軍壊滅の衝撃波;英宗奪還の動き ほか)
第3章 まとまらない講和(宙に浮いた英宗の書簡のその後;モンゴル軍の京師進駐と九門の明軍 ほか)
第4章 講和・帰還・幽閉、そして再びの玉座(モンゴル使者の来朝とその講和条件;反応にぶい明廷の首脳たち ほか)

著者等紹介

川越泰博[カワゴエヤスヒロ]
1946年宮崎県日南市生まれ。中央大学文学部教授(大学院併任)、博士(史学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

20
宦官に乗せられてモンゴル遠征を強行し捕虜になったのは自業自得と言えなくもないが、宮廷に残った朝臣達に弟を皇帝に据えられさらにあの手この手で帰ってくるなみたいな態度取られたのは流石に悲惨。2021/07/01

りょーへい

0
3月12日から。今年の19冊目。皇帝がモンゴルに連れ去られた「土木の変」というのがあります。大変変わった歴史ですが、明代の通史を読んでも大抵、深くは論じられません(あまり歴史性の無いという理由もありますが)。この部分を深くを読みとっているのがこの1冊です。面白いことに、遊牧民征伐のために英宗皇帝が北上し(多くの官僚に止められますが強硬でいきました)、囚われ、皇帝がいない宮廷は新たな皇帝を立てようとしたり、混雑した様子が見られます。このような細かい歴史を見て行く必要もあると感じました。2015/03/19

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