内容説明
本書は、1983年出版の『台湾抗日運動史研究』に、主として同書出版とほぼ同時かその後に発表した台湾近代史関連の拙論4篇を「付篇」として加え増補版としたものである。
目次
第1篇 大正デモクラシーと台湾議会設置請願運動―日本植民地主義の政治と台湾抗日運動(背景;内地延長主義と「台湾議会」;大正デモクラシーと「台湾議会」;帝国議会における台湾議会設置請願)
第2篇 中国革命と台湾知識人(台湾抗日ナショナリズムの問題状況;黄呈聡における「待機」の意味―日本統治下台湾知識人の抗日民族思想;遙かなる連帯を求めて―中国国民革命と台湾青年;「台湾革命」とコミンテルン―台湾共産党の結成と再組織をめぐって)
付篇(総督政治と台湾土着地主資産階級―公立台中中学校設立問題、1912‐1915年;1923年東宮台湾行啓と「内地延長主義」;台湾政治史研究の一視角―戦後日本の日本植民地統治期研究成果の反省から;台湾をめぐる二つのナショナリズム―アジアにおける地域と民族)
著者等紹介
若林正丈[ワカバヤシマサヒロ]
1949年長野県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。社会学博士(東京大学)
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