内容説明
齢五歳の幼子は爆音とどろく最中、母に手を引かれ、兄とともに満州大地の災天豪雨のなかを裸足のまま歩きに歩いた。ふるさとにたどりついた幼子の記憶に刻まれたもの、それが私の長きにわたる思想史研究の原点となった。私はこの書で、出会ってきた思想との格闘のすべてを語りつくすつもりだ。
目次
序 格闘以前の世界
一 農本主義者 加藤完治への接近
二 桜井武雄・丸山真男らとの出会い
三 農本主義の多様性を知る
四 柳田国男への接近と離脱
五 宮沢賢治との邂逅
六 岡本太郎と縄文
七 鬼への接近
八 深沢七郎への関心
九 島尾敏雄のヤポネシア論
著者等紹介
綱澤満昭[ツナザワミツアキ]
1941年満州(中国東北部)生れ。1965年明治大学大学院修士課程修了。専攻は近代日本思想史、近代日本政治思想史。近畿大学名誉教授、(元)姫路大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 識別図鑑 日本のコウモリ