出版社内容情報
新TOEICテストの最新傾向を反映させたリーディング問題（Parts 5-7）2回分・200問を収録しました。すべての問題に難易度・正答率を示し、間違えた問題からもフィードバックが得られます。各パートの最新傾向と攻略法についてもわかりやすく解説しています。
《はじめに》
新フォーマットに移行したTOEICのReading TestではPart 6に長文穴埋め問題、Part 7にダブルパッセージが導入され、英文を読んで処理しなければならない情報量が格段に増えました。その後も公開テストのたびに、出題される問題パターンや題材、ひっかけの種類に細かな変更が加えられています。最近では、Part 5に語彙問題が増え、以前ほど難しい文法問題が出題されなくなった印象がありますが、Part 7は各回でシングルパッセージ、ダブルパッセージともに、文章の長さや難易度にかなりのばらつきがあります。とにかく新テストでは、しっかりと時間配分を守り、どのようなタイプの問題が出題されてもスピーディ、かつ的確に解き進めていくことがいっそう重要になりました。Reading TestはListening Testと違い、解答のための時間配分を自分自身で行わなければなりません。時間配分を誤ると75分の制限時間内に全問を解き終えることができません。かなりの文法力や語彙力を備えていても、リーディングの「スピード」が伴わなければ、解答時間をうまく配分することができず、自分の実力をフルに発揮できなくなるのです。「スピード」こそが「英語力プラスアルファ」として必要とされる「受験力」といえます。
適切な時間配分はいきなりできるものではありません。本番と同じシミュレーション練習を繰り返して、TOEICで必要とされる解答スピードを身につけなければなりません。本書は、Reading Testに特化した良質の模擬問題集（2回分200問）です。大いに活用して、自分の英語力（語彙、文法、読解）を確認するとともに、100問を解き終えるための時間配分の方法を身につけてください。
2006年の公開テスト（受験者総数約56万人）のデータによれば、平均スコアは570（Listening311、Reading259）となっています。Reading Testの平均スコアはListening Testのそれを約50点下回っています。平均点が低い分だけ難易度も高く、Readingを苦手としている受験者が多いのです。TOEIC全体で100点以上のスコアアップをめざすなら、リーディングでも50点近くスコアを上げる必要があります。本書の200問を復習して、自分の得意な出題パターン、苦手なパターン、ひっかけに陥りやすいパターンなどを把握して、Reading Testのスコアアップに活用してください。
本書の特長である模擬問題の信頼性の高さに加えて、最近の公開テストで明らかになった各パートの難易度、出題パターン、ひっかけパターンの変化など、細部にわたる最新傾向と攻略法が本校講師の神崎正哉先生によって、わかりやすく解説されています。学習者の皆さんに役立つ実戦的な情報です。模擬問題を解く前にまず目を通し、ポイントを押さえてから問題を解いていってください（1回目のテストを「実力」で受けた後に目を通すという順序でもかまいません）。
本書では、すべての問題について正答率だけでなく、全誤答選択肢の選択率（＝誤答率）を示しています。パイロット・テストに参加してくださった500人以上の本校受講生と一般の受験者の皆さんの解答データを分析することで、そのことが可能になりました。誤答率の高い選択肢には、TOEICならではのひっかけが用意されており、それらがよく効いているのです。皆さんがこれらのひっかけを克服し、もう一歩上の実力をつけるための対策と学習ポイントも載せています。問題にも解説にも、TOEIC指導の「全国最優秀校」であるエッセンスイングリッシュスクールのノウハウがたくさん詰まっているので、皆さんのスコアアップに必ず役立つと確信しています。Listeningの強化を目的とする姉妹編『新TOEIC TEST特訓リスニング』とともにご愛用ください。
本書では、主要スタッフ（編集担当の奥村さん、本校の神崎先生、小林先生／3人ともTOEIC990点満点）に加え、（株）語研編集部の田尻さんと本校教務部長の松村さんにも活躍していただきました。心から感謝の意を表します。
2007年11月
エッセンスイングリッシュスクール
学校長 中村紳一郎
感想・レビュー
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