出版社内容情報
本書は、TOEICのハイスコアに挑戦しようとしている人、共通語としての英語の能力を身につけ、国際社会で仕事をするための有効な手段としたい、と考えている人を対象とするイディオム集である。
日本のような均質文化を持つ社会においては、多くを語らなくても状況からある程度察しがつく場合が多いが、異質の文化が共存する社会ではそうはいかない。とりわけ国際社会では、ことばに出して言わなかったことは何もなかったのと同じである。日本は何を考えているのか、国際社会でどのような役割を果たそうとしているのか。これは単に政府間レベルの問題ではない。我々ひとりひとりがもっと多くを語ることを求められているのである。異なる文化の障壁を越えて、相手の話に耳を傾け、自己の主張を正しく伝え合うことが必要である。このような国際コミュニケーションに必要な英語能力を測定することを目的としているのが、TOEIC(Test of English for International Communication)である。
TOEICは、特定の文化を研究することを目的とする英語ではなく、異文化間の共通語としての英語によるコミュニケーション能力を測定しようというのであるから、特定の(たとえば、英米の)文化的色彩(cultur。単語編と同様、(参照見出しを除く)すべての見出し語に例文を付している。本書が世に出るにあたっては、語研の奥村民夫編集長にひとかたならぬお世話になったことを申し添え、感謝の意を表する次第である。
木村恒夫