内容説明
熊野には一体全体、何があるのか?生あるものが避けては通れぬ「死の観念」と「再生・蘇生の観念」が大自然と表裏一体になって、独特な「領域」を作り出す。熊野にのめり込み、熊野の山中を徘徊し、巡礼墓に涙した男―。数十回におよぶ熊野行と八年の歳月をかけて作者が追い求めた知られざる熊野の痕跡、人間の、あらゆる生物の、死とは、そして生きるとは何か、その「領域」がいまここに。
目次
熊野地方の巨樹
熊野本宮大社と周辺の山々
熊野速玉大社とその界隈
『熊野那智参詣曼荼羅』と現在
補陀洛渡海
熊野地方の水葬・風葬・虫葬
花の窟
漂着神・漂着仏・漂着人・漂着物
巡礼墓と供養塔(碑)
熊野の木〔ほか〕
著者等紹介
木崎武尊[キザキブソン]
東京都八王子市出身。写真本戯作者。自然の造形美に魅せられ写真を始める。のち、歴史・民俗を通して、自然と人間との関係に主題を求める
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