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内容説明
人間とは、こんなにも美しい!写実絵画の殿堂「ホキ美術館」の館蔵品から紹介する、男と女、魂を揺さぶる『人物画集』。美の瞬間を切り取る凄腕画家の競演。
目次
1章 裸婦
2章 坐―安らぎの時
3章 立―たたずまい
4章 臥―まどろむ
5章 男の像―時を刻む
6章 視線の先
7章 手は語る
人物画の魅力(松井文恵)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
94
2010年ホキ美術館開館。写実絵画といえば人物画であろう。古くは15世紀のヤン・ファン・エイクから19世紀アングルの裸婦。本書では、裸婦・坐・立・臥・男の像・視線の先・手は語るの7章立てで、多くの写実画の美しさにため息が出るばかり。島村信之「暁」2020・生島浩「5:55」2010・三重野慶「言葉にする前のそのまま」2017・礒江毅「横たわる男」2001・森本草介「光の方へ」2004・野田弘志「崇高なるもの」・塩谷亮「微光」・石黒賢一郎など印象的。7名の画家の人物画観も載る。いつか時間をかけて見に行きたい2021/09/08
ジャズクラ本
13
◎「神業の風景画」「驚異の静物画」に続くホキ美術館写実画集の第3段で今回は人物画。風景画や静物画は感嘆してタメ息のでる写実性だったが、人物画の場合は感嘆を通り越して薄気味悪ささえ感じられる。そこに誰かいる、という気配がするというのは上手い下手といったこととは別次元のもの。例によって特に惹かれたものをコメント欄に。2021/08/27
koisurubakemono
1
布・髪・水あたりがリアルであればある程喜ぶタイプの私です▶確かにリアルだけど、ふとした瞬間に偽物だと分かる。それは構図・構成でだったり、筆の跡でだったり、絵を覆うように揺蕩う空気感でだったり。写実と現実は全く違うんだな、と当たり前を突き付けられる度絵を楽しんでる気がする▶💛🖼️森本草介「午後のくつろぎ」、塩谷亮「微光」▶好きとはちょっと違うんだけど、森本の「未来」が美しい以上に印象深い。どうしてこのポーズと表情の女性に未来という言葉を託つけたのか。願いなのか皮肉なのか……。2025/05/16