内容説明
水彩画の第一人者である著者が物の見方、デッサンの考え方、描画技術の高め方、風景・静物・人物画の法則、個性の出し方まで回答した、全く新しいタイプの「読む技法書」。
目次
第1章 絵を描くのが好き
第2章 絵画の基本―たかがデッサン、されどデッサン
第3章 デッサンの実践
第4章 描画の技能を高める
第5章 水彩画を描く
第6章 創造的であること
著者等紹介
醍醐芳晴[ダイゴヨシハル]
1952年東京都生まれ。1976年武蔵野美術大学油画科卒業。醍醐水彩教室主宰。無所属。受賞歴:日本水彩展初出品不破賞(1994)、石井賞(1995)、文部大臣奨励賞(1996)、内閣総理大臣賞(1998)、水彩展OHARA町長賞(1995)、他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミッキー・ダック
32
本書は水彩画のプロが、絵が上手くなりたい人に上達するための理論をアドバイスする「読む技法書」。物の見方、デッサンの考え方、描画技術の高め方、風景・静物・人物画の法則、個性の出し方等に関する疑問を66問のQ&A形式で解き明かす。◆私は絵画教室で指導を受けながら水彩画を描いており、技術的にはある程度の絵が描けるようにはなったのだが、自分の絵に面白みや個性が感じられず何か物足りない。新たなレベルに挑戦するためのヒントを求め読んだ。なんとなく感じていたことを言葉にしてくれているので、大いに参考になった。→ 2021/09/12
tonpie
15
あなたが写実画を描いていて、疑問が多くて悩んでいる日曜画家なら、繰り返し読みたくなる本だと思う。野見山暁治は芸大教師時代を回顧し「自分が良い絵描きであることが良い画の教師であるための基本」と書いていたが、イヤ、本当はもうちょっと条件があると思う。教師であれば、自分の目指す画家に対する敬愛を持ち、達成に向けて努力を継続していることが条件だ。この著者は、ジョン・シンガー・サージェントの画を目指していると公言し、そこに至る道筋を自力で思考し、試行錯誤の結果をとても謙虚に語っている。情熱と誠実さに打たれました。2021/06/06
柊
11
絵のうまさの基準は「構図」「形」「色」で、どれかが突出してれば良いと思えるもの。半端にアベレージは目指さない。2019/10/16
大竹 粋
7
十数年振りに絵が描きたくて仕方がない気持ちになり、手当たり次第に心の準備になりそうなガイドを読み漁る。この本はQ and Aで先生に直接話を聞いているようで、すんなりと入ってくる。さてと、そろそろ筆を握るか。2022/06/19
はなちゃん
6
絵を描く人にならば理解出来るであろうメッセージが多々込められている良書と思います。2020/07/13