内容説明
ノスタルジックな少女たちの世界。物語のワンシーンのような世界にたたずむ、クラシカルな衣裳を纏った少女たち。「ここではないどこか」を希求し、見る者を空想や物語の向こうに引きこみ続ける、画家・松本潮里のこれまでを一望する初画集。
著者等紹介
松本潮里[マツモトシオリ]
1973年香川県高松市生まれ。1994年京都嵯峨美術短期大学美術学科絵画2科(洋画)卒業。卒業制作/大学賞。1996年京都嵯峨美術短期大学美術学科絵画専攻科修了。修了制作/大学賞。2001年「第5回さかいでArtグランプリ」/佳作(香川・坂出市民美術館)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はなちゃん
6
サイン本。池袋ジュンクで原画展をやっていたので。少し毒のある世界観と少女たち。毒々し過ぎず、どの絵にも描き手と作品に同じだけのきちんとした距離感があるように感じました。雰囲気は違うけれど、内田善美さんの絵を思い出しました。2018/02/11
kao
2
可憐で美しく艶やかな少女たち。 とても良い子でとても悪い子。 「ねぇ?安心して。全部知ってるわよ」って目で語っています。2018/04/07
三井寿里
0
「笑わない美少女たちが佇む不思議な世界」が画集を見つけた時の印象でした。読み終えた今もそれは変わりません。可愛い美少女画としてではなく、マグリットやデルヴォーのような静謐なシュールレアリズム作品として鑑賞したい作品群です。一番気に入ったのは「鳥を探して」。曖昧な空の下、草原に散らばる木馬たちと馬がいなくなったメリーゴーラウンド。佇む少女の手には空の鳥籠…と思いきや、鳥籠の底に卵が二個。こちらを見つめる少女は鑑賞者が勝手に物語を想像していると承知しながら毛ほどの興味も抱いていない…という想像をしました。2022/06/26
木霊
0
とても、好み。2019/02/18