内容説明
あの天才の素顔がわかるルネサンス人間絵巻。450年前の名著をわかりやすく再生しました。
目次
石の街で育った少年時代
初めて鑿と鉄槌を持った運命の日
24歳のローマデビュー「ピエタ」
ダヴィデは不格好な大理石から誕生した
レオナルド・ダ・ヴィンチと世紀の対決!
40年も苦悩したユリウス2世の墓廟
嫉妬と陰謀のシスティーナ礼拝堂
権威に振り回されるミケランジェロ
ミケランジェロ、戦争の軍事技師になる
人生をかけて「最後の審判」を描くまで
そして最後の偉業サン・ピエトロ大聖堂へ
さよならミケランジェロ
著者等紹介
古山浩一[フルヤマコウイチ]
画家。絵本作家。1955年、東京生まれ。筑波大学大学院芸術専攻修了。上野の森美術館大賞展(佳作賞)、日仏現代美術展(’91大賞、’94エコールナショナル、シュオエリオール・デ・ポザール賞)、リキテックス・ビエンナーレ(’05奨励賞)など受賞多数。上野の森美術館アートスクール講師
古玉かりほ[コダマカリホ]
編集者、ライター。美術、工芸、地域をテーマにした本を編集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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miyu
27
私がフィレンツェとローマに行くのはミケランジェロに逢いたくなるからだ。ものすごく彼が好きで時々どうしようもなく彼の残したものを見たくなる。あの頃フィレンツェには偉大な芸術家が沢山いたがドナテッロとミケランジェロは別格。それは私が絵画よりも彫刻が好きだからだ。(だからダ・ヴィンチは苦手)私以上にミケ・ラブなヴァザーリが愛に溢れて記した「芸術家列伝」は傑作だがこの本はミケの一生とそれに関わるヴァザーリを奇妙なイラストを駆使して(笑)わかりやすく紹介している。入門書にはよいが、ミケ・ラブな私には物足りなかった。2016/06/14
aisu
7
表紙でサンマを焼いているが、当時の風俗と全く関係がない。ギャグのつもりかもしれないが、もっと当時の参考になるイラスト入れて欲しいと思った。敷居の高そうな芸術家列伝を読みたくて、ミケランジェロは割と知っているが、ヴァザーリのことをもっと知りたくて、嫌いなイラストに我慢して読んだ感じ…2014/12/24
takakomama
3
イラストとセリフのどぎつさには閉口しますが、解説やコラムはわかりやすいかな。2023/04/21
k
2
美術本を読むと必ず出てくるヴァザーリ。「芸術家列伝」ってなんかすごいタイトルだなと思ってたけど、おかげで500年前の巨匠たちの姿がうかがえる。システィーナ礼拝堂天井画が出来上がった時は感動的だったし、葬儀の時は泣きそうになった。彫刻を彫る時、正面から後方にひたすら彫っていく、石の中から像が浮き出てくるみたい、というのに驚いた。2020/08/10