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内容説明
我々を魅了する物憂げな女性たち―。本書は無二の美人画を描き続ける異才・池永康晟の狂おしいまでの愛と渇求の記録である。独学による日本画技法を駆使した、初期作から最新作までを一望する初画集。
目次
たくらみ・恵美子
結ぶ・恵美子
逢ふ為に足らぬもの・恵美子
水溜り・恵美子
ふくらむ・恵美子
撫でる・恵美子
根・真喜子
茎・真喜子
花・真喜子
甘い風・真喜子〔ほか〕
著者等紹介
池永康晟[イケナガヤスナリ]
1965大分県生まれ。1984大分県立芸術短期大学付属緑丘高校(現・大分県立芸術緑丘高校)美術科卒業。2012アートフェア東京2012(秋華洞ブース)、第8回菅楯彦大賞展百花堂賞受賞(倉吉博物館・京都府京都文化博物館)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
K’s本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
67
最近、街で見かける美しい女性は皆同じ顔に見えてしまう。申し訳ないがここに映し出された女性達にしても綺麗だがみな同じである。そうしてみると絵師が想うその人はどこにあるのだろうか?それぞれに別れがあって未練が在る。その為なのだろうか、絵師がこれといった執着をもつ女性が感じられない。ただ敢えて言うならば絵師は自分の描く絵姿に惚れ込んでいる。自身絵を描くが昔から自分の描く人物画はすべて自分自身の写し絵に想えてならなかった。結局、絵師は究極のナルシストにすぎないのではないだろうか?2014/04/10
ヒロミ
47
紅茶色とでも表現しようか、セピアの画面の中で不思議な植物柄のワンピースをまとったしどけない姿の美女たち。「これを描き終えたら私は君を失うのだ。」甘ったるい果実の香りが漂ってきそうな端正な美人画には著者自身の詩が添えられている。そういう意味では著者は竹久夢二から受け継がれ林静一氏以来しばらく顧みられることのなかった現代美人画の正統な継承者かもしれない。だが現代女性は夢二式美人のように従順なだけではない。描かれた女性達の醒めたロマンチシズムが見ていてひんやりした想いを呼び起こす。2016/02/04
ichi-papa
37
花房観音作品の表紙でこの方の絵を知り、何かしら不思議な魅力を感じて、思わず本書を買ってしまいました。ここに描かれる女性たち、はっきり言いますととっても色っぽいんですよね。でも、露出度はそれほど高くない。もしかするとこういうところが「日本的なエロス」なのではないかと思います。2019/10/09
雅櫻
16
本屋さんでその表紙に、その瞳に一目ぼれ。ぞくっと這うような妖艶で、それでいてみずみずしくて。池永さんのフィルターを通した女性は、手の届かない存在。これを書き終わったら、きっとどこかに飛んでいってしまう。2014/11/16
eihuji
12
問答無用の衝動買い。 美人に問答など無用、とこれだけではアレだかr。 写真からは感じられない絵画ならではの表現に、美しさ、の何たるかを気付かせられる。 月間登録ゼロの危機回避。 あとW杯で忙しい。2018/06/30