内容説明
フィルムを通して読む社会、カルチャー、人間。
目次
80年代アメリカ社会総論
80年代アメリカ映画のメディア的側面
「家に帰りたい」―80年代アメリカ映画の内向き志向
MTVと映画の関係―もう一つの映像シーン
ニューヨーク・インディーズとストリートの“夏”
ハリウッドに見る80年代アメリカ映画界の様相―「黄金時代の終焉」から「プレイヤー時代の到来」に至る前史編
アカデミー作品賞に見る80年代アメリカ映画界の様相―プレイヤー映画の時代編
サイバーパンクの衝撃
キング、ディック、ドクトロウ、バロウズという原作者の風景
アメリカという青春群像
80年代映画のバラエティを語ろう!
その他の重要作品
著者等紹介
北沢夏音[キタザワナツオ]
ライター・編集者。1962年東京都生まれ。上智大学文学部卒業後、少年マンガ誌、ジャーナル誌などを編集。92年インディペンデント雑誌「Bar‐f‐Out!」創刊。マガジン・ライターとして独立後、サブ・カルチュアにまつわる文章を多数寄稿。現在「SPECTATOR」誌で金坂健二ルポを連載中
渡部幻[ワタベゲン]
映画批評・編集者。1970年東京都生まれ。ビデオレンタル店や古本屋などで勤務ののち、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たらお
17
80年代の映画を一言で表すと、「堂々とした迷いのなさ」。個の内面を描いた90年代とは異なり、個性的で「我が道行くぜ」といった作品が多い。「ビデオドローム」、「未来世紀ブラジル」、「ブルーベルベット」とか、わかる人にだけわかればいいといった個性的な作品群が目立つ。もちろん「E.T.」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「スタンド・バイ・ミー」など古き良きアメリカを象徴する映画もある。観てない映画でシドニー・ルメットの「プリンス・オブ・シティ」とバリー・レヴィンソンの「ナチュラル」が気になった。2016/09/25
無識者
13
見た映画を言語化できるっていいなと思う。最近なにも手をつける気が起こらないので、四六時中映画見ているニートみたいなことやってしまっている。そういった行為も何かしら意味があるんじゃないかと淡い期待を持ちそうだ...。そろそろニートな生活から立ち上がらなければならないと思うと、また憂鬱だ。昔何故解脱目指すのかなんて全く理解できなかったが、最近少しだけわかるような気がしてきた。でも、年をとると今考えていることとかどうでもよくなるのだろうか。2017/12/01
コリエル
2
誰もが知っている有名作品も多数紹介されている。80年代のものを語るとき、評論家たちってみんなちょっと斜に構えたところがあるな。手放しでは絶賛出来ないぞ、みたいな2014/08/05
numainu
1
評価B2016/04/03
nizimasu
1
労作。知っている作品も結構網羅していて常識的なセレクトか。しかし、この解説に込められた熱量がすごすぎる2013/06/30