感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちるちる
1
「もしもあなたの集中力が完璧で、あなたの演技に真実があふれていれば、あなたはリラックスしてすわっているだけでいいのだ。カメラは必ずあなたのすべてを映し出してくれる。カメラは決してあなたを裏切らない」(本文より抜粋)名優マイケルケインによる映画演技論。演じるまでの事前準備、カメラの前での演技、役作り、スタッフとのコミュニケーションのとり方など映像系の俳優を目指す人間にとって必読の書。演劇に携わる人間も演劇と映画の演技の違いを認識することが出来るため、一度は目を通すことをおすすめする。2011/03/10
shushu
0
たまたま古本市で見つけて買ってあった本。そのときの値段からすると今のAmazonの売値は高すぎるのでは。映画での演技の特異性なんて考えたこともなかった。それだけではなく何事にも通じそうな想像力、観察力、野心とその反対の割り切りに感心させられた。1960年代から50年以上第一線を走り続けてきただけのことはある。この本自体は20年余前のものなのでモノクロで入っている写真もそれまでのものだが、撮影現場の写真は珍しいアングルのものも多く、これも面白い。俳優志望者だけでなく、映画ファンなら誰でも楽しめる本だと思う。2015/01/16
出口求
0
カメラは恋人。その前で最良の演技をするにはリラックス!そのリラックスのためには準備をする。台詞、セット、メイク、照明、衣装などなど。あらゆるシーンを平易な言葉で説明している。とにかくわかりやすい。演技について言えることではなく、どんな仕事に就いてもある程度応用が利く心構えが満載。読んで損なし。ただしかなり古い&入手困難。おいらは図書館でつかまえました。2014/06/22
2兵
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英国の名優マイケル・ケインによる演技論の本。有名な本だが、入手困難という事で、私も古本で運良く手に入れられたので読みました。『映画の〜』とある通り、舞台ではなく、映像、すなわちカメラの前で俳優はどう演技すべきか、その前にどう準備すべきか、同業者、監督やスタッフとのコミュニケーションの取り方などが、英国紳士らしくユーモアたっぷりな文章によって述べられている。カメラは全てを映し出してしまう、だからこそ入念に準備して、1カット1カットを全力で演じよという文章が印象的。俳優はもちろん、映画ファンも楽しめる書物。2019/01/03