目次
第1部 一八〇〇年代(娘たちのアメリカン・ドリーム―オルコットの『若草物語』再読;成功への願望―『アメリカ人』と『アスパンの手紙』;人生の構築―ラフカディオ・ハーンとイラスト;交錯する切断と接合―ラフカディオ・ハーンのアメリカ時代から日本時代を俯瞰して)
第2部 一九〇〇年代(ドアを開け放つ女たち―スーザン・グラスペルの「女仲間の陪審」をめぐって;「再構築」される世界―『ラグタイム』が映し出すアメリカの展望;七〇年代のアメリカの夢―ボビー・アン・メイソンの作品を通して見たベトナム戦争;ラッセル・バンクスの『大陸漂流』と「ジグザグ・パターン」―八〇年代のアメリカ小説におけるリアリズムとミスティシズムの接点;マキシーン・ホン・キングストンの『女武者』における食べ物;戦士の挑戦‐同化への夢と悪夢―ジェイムズ・ウェルチの『インディアン・ロイヤー』;アンティグアの娘の夢とアメリカ―ジャメイカ・キンケイドの『アニー・ジョン』と『ルーシー』のさみしさと力強さ)