著者等紹介
宮原一成[ミヤハラカズナリ]
1962年福岡県生まれ。1997年九州大学大学院比較社会文化研究科修士課程修了。山口大学教授
吉田徹夫[ヨシダテツオ]
1940年福岡県生まれ。1964年九州大学文学研究科修士課程修了。福岡女子大学名誉教授、横浜薬科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たぬ
15
☆4 ノーベル賞作家ゴールディング3冊目、1964年の作品。いやあもうね……ロジャーには同情しかないよね。耐震オール無視のわからんちん主席司祭様に無茶ぶりされまくって。いくらめったに地震が来ない国だからって嵐ひとつでそのざまじゃん。旧約・新約を筆頭に宗教ネタは当然ながら男色などの比喩表現が頻出、半分も理解できたかどうか。でもいつかまた読みたい。2020/11/29
しゅん
14
ゴールディング五作目。建築上不可能な高すぎる尖塔の建設に狂信的情熱を傾けるカトリック司祭ジョスリンのエゴイスティックを超えたエゴを追いかけていく。こうした狂熱とどう向き合うかというのは自分の生活においても問わなくてはいけないテーマだと思っていたからか、読みはじめるとのめり込む。ゴールディング作の中でも最も泥臭く、だからこそ多くの人に開かれた作品だと思う。あらゆるところで性的なメタファーが重要な役割を果たしており、聖と俗の関係を考える上でも手助けになる一冊ではないか。2018/11/19
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