著者等紹介
大園弘[オオゾノヒロシ]
1959年生まれ。西南学院大学大学院文学研究科博士前期課程修了。修士(文学)現在、九州国際大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Y2K☮
30
幻の作品。講談社文庫から出ていた安西水丸訳「真夏の航海」に比べると、なんとなく訳が真面目で初々しい(という言い方は大学教授に対して失礼かもしれないけど)。常にハンドルを両手で握り、車線変更のたびにミラーではなく肉眼で後方を確認するような。興味深いのは終盤を彩るある文章の捉え方が明らかに異なる点。どちらがよりカポーティの意図に忠実かはわからない。ただ本書の訳を受け入れれば「ああそういうことか」と納得できる。推測だけど水丸さんは「そういうこと」だとは考えなかったか、もしくは他の解釈の余地を残したかったのでは?2023/04/10
ロックスターKJ
1
評価:★★★☆☆ 3点 カポーティらしいなぁという表現も見られるし、充分面白い作品だった。若さゆえの、という行動をとる登場人物たちが、あまり好きになれなかったというのはある。2023/09/11