目次
アメリカ文学における文化的記憶(ハーマン・メルヴィル『ビリー・バッド』の「後日談」を読む―語り、歴史、“花形水夫”の文化的記憶;ウィリアム・フォークナーの『征服されざる人びと』におけるアメリカ南部の文化的記憶―復讐・決闘・名誉)
イギリス文学における文化的記憶(『ハムレット』―よみがえる死者の記憶;オリエント女性サフィ―『フランケンシュタイン』に刻まれたオリエントの記憶)
アメリカ文学における心理的・トラウマ的記憶(マーク・トウェインの未完作品「インディアンの中のハック・フィンとトム・ソーヤー」―記憶と深層心理を探る旅;スコット・フィッツジェラルドの『夜はやさし』―忘却された記憶の回帰とディック・ダイヴァーの崩壊;トニ・モリスン『ビラヴィド』におけるトラウマ的記憶と語りによる解放)